ポーカーのルールを初心者向けに解説|テキサスホールデムの流れ・役の強さ・アクション
目次
ポーカーにはいくつも種類がありますが、日本のアミューズメントポーカー店や大会で遊ばれているのは、ほとんどが テキサスホールデム です。この記事では、テキサスホールデムのルールを、1 回のゲームの流れに沿って説明します。
読み終えるころには、店の卓に座っても何が起きているかが分かるようになります。
テキサスホールデムはどんなゲームか
1 つの卓に 2〜10 人ほどが座る
1 人に 2 枚ずつ、自分だけが見られるカード (ハンド) が配られる
卓の真ん中に、全員で使うカード (ボード) が最大 5 枚開かれる
自分の 2 枚とボードの 5 枚、合わせて 7 枚から いちばん強い 5 枚 を選んで役を作る
役の強い人が、それまでに全員が出したチップ (ポット) をもらう
勝ち方は 2 つあります。
最後まで残った人どうしでカードを見せ合い (ショーダウン)、役がいちばん強い
自分がチップを出したとき、ほかの全員が降りる (フォールド)
2 つ目があるのがポーカーの面白いところです。役が弱くても、相手を降ろせば勝てます。
1 回のゲーム (ハンド) の流れ
1 回のゲームを「1 ハンド」と呼びます。1 ハンドは次の順に進みます。
順番 | 呼び名 | 起きること |
|---|---|---|
1 | ブラインド | 決まった 2 人が、カードを見る前にチップを出す |
2 | プリフロップ | 全員に 2 枚ずつ配られ、1 回目のアクション |
3 | フロップ | ボードが 3 枚開き、2 回目のアクション |
4 | ターン | ボードが 1 枚増えて 4 枚になり、3 回目のアクション |
5 | リバー | ボードが 1 枚増えて 5 枚になり、4 回目のアクション |
6 | ショーダウン | 残った人がカードを見せ合い、勝ち負けを決める |

途中で 1 人を残して全員が降りたら、その時点でハンドは終わり、残った人の勝ちです。
1. ディーラーボタンとブラインド

卓には ディーラーボタン (「D」と書かれた丸い札) が置かれ、1 ハンドごとに左へ 1 席ずつ動きます。お店ではディーラーがカードを配りますが、ボタンは「この席がディーラーの役回り」という目印です。
ボタンの左隣の人が スモールブラインド (SB)、その左隣が ビッグブラインド (BB) で、カードが配られる前に決まった額のチップを出します。たとえば「ブラインド 100/200」なら、SB が 100、BB が 200 です。
ブラインドがあるので、毎回ポットに最初からチップがあり、それを取り合う形になります。ボタンが毎回動くので、全員が順番にブラインドを払います。
2. プリフロップ
全員に 2 枚ずつカードが配られます。自分のカードはほかの人に見せません。
BB の左隣の人から時計回りに、1 人ずつアクション (次の章) を選びます。プリフロップでは BB の 200 がすでに出ているので、参加するには最低でも 200 を出す (コール) 必要があります。
3〜5. フロップ・ターン・リバー
ボードが 3 枚 → 4 枚 → 5 枚と開くたびに、アクションがもう 1 周します。フロップから後は、ボタンの左隣 (まだ残っている人のうち最初の人) から アクションします。
同じ周で全員の出したチップがそろったら、その周は終わりです。
6. ショーダウン
リバーのアクションが終わって 2 人以上残っていたら、カードを見せ合います。
見せる順番は、リバーで最後にベットかレイズをした人からです。リバーで誰もチップを出さなかった (全員チェックした) ときは、ボタンの左隣から順に見せます。負けていると分かった人は、カードを見せずに捨ててもかまいません。
アクションの種類
自分の番が来たら、次のどれかを選びます。
アクション | 意味 | 選べるとき |
|---|---|---|
チェック | チップを出さずに次の人へ回す | その周でまだ誰もチップを出していない |
ベット | その周で最初にチップを出す | その周でまだ誰もチップを出していない |
コール | 前の人と同じ額を出して参加を続ける | 誰かがチップを出している |
レイズ | 前の人より多く出して、額を引き上げる | 誰かがチップを出している |
フォールド | カードを捨てて、このハンドを降りる | いつでも |
オールイン | 手元のチップを全部出す | いつでも |
覚えておきたい決まりが 3 つあります。
レイズは前の上げ幅以上: 200 のベットに 600 へレイズしたら、上げ幅は 400 です。次にレイズする人は、600 + 400 = 1,000 以上にします
降りたら戻れない: フォールドしたら、そのハンドではもう何もできません。出したチップも戻りません
オールインした人はそこまでの分を争う: チップが足りなくても、全部出せば最後まで参加できます。その人が勝ったときにもらえるのは、自分が出した額までの分です。それを超えた分は、ほかの人どうしで別のポット (サイドポット) にして争います
役の強さ
上ほど強い役です。7 枚のうち、いちばん強くなる 5 枚で作ります。

強い順に:ロイヤルフラッシュ > ストレートフラッシュ > フォーカード > フルハウス > フラッシュ > ストレート > スリーカード > ツーペア > ワンペア > ハイカード
数字の強さは A が一番強く、K・Q・J・10・9 … 2 の順 です。マーク (♠♥♦♣) に強さの差はありません。
ストレートでは、A を 1 として A・2・3・4・5 も認められます (これがいちばん弱いストレート)。ただし Q・K・A・2・3 のように A をまたいでつなげることはできません。
同じ役どうしの比べ方
数字の大きい方が勝ち: ワンペアどうしなら、A のペアは K のペアに勝ちます。フルハウスどうしなら、3 枚の方の数字で比べます
役が同じなら、残りのカード (キッカー) で比べる: 2 人とも A のワンペアなら、役に使っていない残り 3 枚を大きい順に比べます
5 枚がまったく同じ強さなら引き分け: ポットを等分します
例で確かめる

ボードが K♠ K♦ 9♣ 5♥ 2♠ のとき
A さんのハンド A♥ 9♦ → K・K・9・9・A の ツーペア
B さんのハンド Q♣ Q♥ → K・K・Q・Q・9 の ツーペア
どちらもツーペアです。高い方のペアは 2 人とも K なので、低い方のペアで比べます。Q のペアを持つ B さんの勝ちです。
ボードだけでいちばん強い 5 枚ができてしまうこともあります。たとえばボードが 10♠ J♦ Q♣ K♥ A♠ なら、全員がこのストレートを使えるので、残った全員で引き分けです。
実際のハンドで流れを見る
ルールを読んだだけでは、卓の上で何が起きるかは想像しにくいものです。4 人の卓で、ブラインドが 100 / 200 のときのハンドを 2 つ追ってみます。分かりやすいように全員の手札を見せていますが、実際には自分の手札しか見えません。
例 1:途中で全員を降ろして終わるハンド

A がボタン、B がスモールブラインド (SB)、C がビッグブラインド (BB) です。
ブラインド
カードが配られる前に、B が 100、C が 200 を出します。ポットは 300 です。
プリフロップ
BB の左隣の D から動きます。
D:200 を出して コール
A:レイズ して 600 にする (Q♥ J♥ で勝負に出る)
B:フォールド (出していた 100 はポットに残る)
C:あと 400 を足して コール (600 にそろえる)
D:あと 400 を足して コール
全員の額が 600 でそろったので、この周は終わり。ポットは 100 + 600 × 3 = 1,900 です。
フロップ (K♠ 7♦ 2♣)
フロップからは、ボタンの左隣から動きます。B は降りているので、C からです。
C:チェック
D:チェック
A:1,000 を ベット
C:フォールド
D:フォールド
結果
A 以外の全員が降りたので、ここでハンドは終わりです。A はカードを見せずに、ポットの 1,900 をもらいます。ベットした 1,000 は、誰もコールしなかったので A に戻ります。
A の手札 Q♥ J♥ は、このボードでは役がありません。C は 9 のペア、D は 7 のペアで A より強い手でしたが、降りたので勝てません。役が弱くても、相手を降ろせば勝てる のがポーカーです。
例 2:ショーダウンまで行くハンド

次のハンドです。ボタンが左へ 1 席動き、B がボタン、C が SB、D が BB になりました。
ブラインド
C が 100、D が 200 を出します。ポットは 300 です。
プリフロップ
BB の左隣の A から動きます。
A:200 を出して コール
B:フォールド
C:あと 100 を足して コール
D:誰もレイズしていないので、追加なしで チェック
ポットは 600 です。
フロップ (9♥ 8♣ 3♦)
ボタンの B は降りているので、その左隣の C から動きます。
C:チェック
D:400 を ベット (8 のペアができた)
A:コール (9 のペアができた)
C:フォールド
ポットは 600 + 400 × 2 = 1,400 です。
ターン (K♠)
D:チェック
A:チェック
2 人ともチップを出さなかったので、ポットは 1,400 のままです。
リバー (9♠)
D:800 を ベット
A:コール (A は 9 が 3 枚になった)
ポットは 1,400 + 800 × 2 = 3,000 です。
ショーダウン
リバーで最後にベットしたのは D なので、D から手札を見せます。
D:手札 8♥ 7♥ → 9・9・8・8・K の ツーペア (手札の 8♥ とボードの 8♣ で 8 のペア、ボードの 9♥ 9♠ で 9 のペア)
A:手札 A♣ 9♦ → 9・9・9・A・K の スリーカード (手札の 9♦ とボードの 9♥ 9♠)
スリーカードはツーペアより強いので、A がポットの 3,000 をもらいます。
トーナメントとリングゲーム
お店で遊べる形式は、大きく 2 つあります。
トーナメント | リングゲーム (キャッシュゲーム) | |
|---|---|---|
始め方 | 開始時刻に全員そろって始める | 空いている席に好きなときに座る |
チップ | 全員が同じ量から始める | 自分で好きな量を用意して座る |
ブラインド | 時間がたつごとに上がっていく | ずっと同じ |
終わり | チップがなくなった人から抜け、最後の 1 人まで続く | 好きなときに席を立てる |
結果 | 残った順位で決まる | 席を立つときのチップの増減 |
はじめての人には、参加費が決まっていて流れの分かりやすい トーナメント がおすすめです。
よくある質問
Q. 手元の 2 枚を必ず使わないといけませんか。
A. いいえ。7 枚の中からいちばん強い 5 枚を選ぶので、自分のカードを 1 枚だけ使っても、まったく使わなくてもかまいません。
Q. 同じ役になったら、マークで勝ち負けを決めますか。
A. 決めません。テキサスホールデムではマークに強さの差がなく、5 枚の強さがまったく同じなら引き分けです。
Q. フォールドしたら、出したチップは戻ってきますか。
A. 戻りません。それまでに出したチップはポットに残り、勝った人のものになります。
次の一歩
ルールが分かったら、あとは実際に遊ぶのがいちばんの近道です。アミューズメントポーカー店では、お金を賭けずにテキサスホールデムを楽しめます。
はじめてお店に行くときの準備や当日の流れは、「はじめてのアミューズメントポーカー|行く前の準備から当日の流れ・マナーまで」でまとめています。